会社のブログやお知らせは、更新した方がいいと分かっている。それでもパソコンの前に座ると手が止まる。ネタ集を開いてみても、自社に置き換えた途端にまた迷ってしまう。小規模な会社の担当者から、よく聞く悩みです。
手が止まる原因の多くは、時間不足よりも「何を書くか」が決まっていないことにあります。
題材が決まらないまま机に向かうと、毎回「しっかりした一本を書かなければ」と身構えてしまい、更新のハードルが少しずつ上がっていきます。
この記事では、企業ブログのネタを無理なく見つけるための順番を、現場でよくある例に沿って整理しました。サイトは動いているのに書く題材が見つからず、ブログやお知らせの更新が空いてしまっている方に向けた内容です。
ネタ集をそのまま自社に当てはめても、手が止まる理由
公開されている「会社ブログのネタ例」は数多くあります。
季節の話題、業界ニュース、社内の日常。一覧を眺めると書けそうに思えても、自社の管理画面を開いた途端、どれもしっくり来なくなります。
現場でよく見かけるのは、こんな流れです。最初の数本は、周年記念や新商品の話題で書けた。その後、社員旅行や社内イベントの話だけでは続かなくなる。
トレンドを追えば自社の仕事から離れていき、自社の話に絞れば読み手が検索する悩みとかみ合わない。ネタの一覧は手元にあるのに、今月の一本が決まらないまま時間が過ぎていきます。
もうひとつ、毎回役立つ長文コラムを書こうとする思い込みも、手を止める原因になります。短いお知らせで伝わる内容をわざわざブログ記事に仕立てると、それだけで負担は大きくなるものです。
ネタがないように見えて、実際は視点が「自社の出来事」「世間のトレンド」「本数」のどれかに偏っているケースがほとんどです。
ネタ探しは「現場の声→検索で確認→1本に絞る」の順で進める
机の前で迷わないための順番は、文章のセンスより先に決めておけます。進め方は、現場で聞かれたことを拾う、検索で確かめる、1本に絞る、の3段階です。
現場で聞かれたことを拾う
電話やメール、商談、アフターフォローの場面で、繰り返し説明している内容を思い出してみてください。新しく入った社員に何度も伝えていることも、立派な題材になります。
記録は議事録のように整えなくて構いません。メモの一行やチャットの抜き出しで十分です。お客様や社員の口から出た言葉は、そのまま記事の切り口に使えます。
検索で確かめる
拾った質問を、お客様が検索窓に打ち込みそうな短い言葉に置き換え、検索結果を一度見てみます。確認するのは、似た悩みを扱うページがどれくらいあるか、自社の答えと食い違う説明が出ていないか、の二点です。
この段階の目的は、題材がひとりよがりになっていないかを確かめること。上位表示を狙う工夫は後回しにしましょう。
検索結果にほとんど何も出てこない場合は、社内でしか通じない言葉になっている可能性があります。一般的な言い方に置き換えて、もう一度調べてみてください。
1本に絞る
候補が三つ挙がっても、今月書くのは一本で十分です。短い事実としてお知らせ欄に載せるのか、説明を加えてコラムにするのか。
長さと掲載場所を先に決めておけば、全部を書こうとして止まる事態を防げます。残った候補は、翌月以降のネタとしてメモに残しておきましょう。
| 順番 | この段階で得られること |
|---|---|
| 現場で聞かれたことを拾う | 自社に当てはめやすい題材の候補がそろう |
| 検索で確かめる | 自社目線・世間目線への偏りを防げる |
| 1本に絞る | 一度に抱え込まず、今月分に取りかかれる |
この3段階で題材が出てこないときは、ネタ集を探し直すより、問い合わせや社内の質問をもう一度見返してみてください。書く題材は、たいていそこに眠っています。
本数を増やす前に、今月の1本の置き場所を決める
更新が続いている会社に共通するのは、更新頻度の高さよりも、今月の一本をどこに載せるかが決まっていることです。
お知らせ欄に載せるのか、ブログにするのか、実績紹介のページに添えるのか。掲載場所が決まれば、必要な文章の長さも自然と決まってきます。
必ず載せるテーマを、あらかじめ決めておく方法も有効です。
- 休業日や営業時間の変更
- 導入事例のひとこと紹介
- 採用募集の開始と終了
毎回しっかりした解説を書く前提を外すだけで、机に向かうときの気持ちはずいぶん軽くなります。
本数を増やす計画は、毎月一本を出せるようになってから立てれば間に合います。
題材の整理や原稿づくりを外部に任せる方法もあり、単発の文章作成から、毎月の本数を決めた継続依頼まで、依頼の形はさまざまです。
まとめ
企業ブログのネタ切れは、題材の探し方と載せる場所が決まっていないことから起こります。進め方は、現場で聞かれたことを拾い、検索で確かめ、1本に絞る。
本数を増やすより先に、今月の一本の置き場所を決めるのが近道です。
まずは手元の問い合わせ履歴や社内の質問メモを見返し、何度も出てくる言葉を探してみてください。その言葉が、今月書く一本の候補になります。
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