採用の募集を締め切ったのに、会社サイトには募集中の職種や応募ボタンが残っている。小規模な会社では、よく見かける状態です。
社内では終わった話でも、サイトを訪れた人にとっては現在の案内です。終了した職種への応募や、返事に困る問い合わせが届く原因にもなります。
本記事では、終了した採用募集がサイトに残る理由と直し方、次の募集で同じ状態を防ぐための決めごとを整理します。会社サイトの更新を社内で担当している方や、制作会社に更新を依頼している方に向けた内容です。
終了した募集は「募集ページ本体」で止める
終了した募集への対応で優先すべきは、お知らせ欄での告知より、募集ページそのものを受け付けていない状態にすることです。
検索結果やブックマーク、求人サイトのリンクから訪れた人は、お知らせ一覧を通りません。
募集ページだけを見て「いまも応募できる」と判断します。終了の事実は、そのページの上で伝える必要があります。
対応は「ページを非公開にする」か「募集終了を明記して応募ボタンを外す」のどちらかです。どちらを選んでも、応募者との行き違いは防げます。
終了した募集がサイトに残る3つの理由
募集ページが残る背景には、更新忘れのほかに、社内の体制やサイトの構造に関わる事情があります。
お知らせの告知だけで対応を終えている
お知らせ欄に「採用は終了しました」と一文を出した時点で、社内では対応済みとして扱われがちです。
お知らせは日付のついた連絡で、募集の中身は採用ページにあります。告知と本体が別の場所にあるため、本体が手つかずのまま残ります。
募集の情報が複数の場所に分散している
募集の情報は、採用ページのほかにも、トップページのバナーやメニューの「採用情報」、ブログ形式の募集記事、会社案内のPDFなどに載っていることが多いものです。
1か所を直しても、別の入口から古い募集が見える状態は続きます。
更新できる担当者が場所ごとに違う
採用ページは制作会社、お知らせは総務、求人媒体は人事や代表者というように、場所によって更新できる人が異なるケースもよくあります。
一人でまとめて直せる体制になっていないと、「終わったはずなのに直らない」状態が長引きます。
管理画面のログイン情報が分からない、以前の担当者が退職している、といった事情が重なることもあります。その場合は、まず制作会社やサーバーの契約者を確認するところから始めます。
よく残る場所と直し方の具体例
募集の情報が残りやすい場所と、それぞれの対応例を表にまとめました。自社のサイトと照らし合わせて確認してみてください。
| よく残る場所 | 外からの見え方 | 対応の例 |
|---|---|---|
| 採用ページ本体 | 職種・条件・応募ボタンが募集中のまま | 非公開にする、または募集終了を明記して応募ボタンを外す |
| お知らせ・新着情報 | 募集開始の記事だけが残り、終了が分からない | 開始の記事に終了の追記を入れる |
| メニュー・バナー | トップページから採用ページへ誘導したまま | リンクやバナーの表示を外す |
| 問い合わせフォーム | 件名の選択肢に「採用について」が残る | 選択肢を外すか、案内文を変更する |
| 求人媒体からのリンク先 | 媒体は掲載終了でも、自社ページは募集中 | リンク先のページに終了を反映する |
表のとおり、場所ごとに必要な作業はどれも小さなものです。実際の進め方は、次の4段階で整理できます。
応募する側の目線でサイトを開き、トップページ、メニュー、お知らせ、採用ページ、問い合わせフォームを順に確認します。
検索エンジンで「社名 採用」と調べ、どのページが表示されるかも見ておくと漏れを防げます。
自分で直せる場所と、制作会社や社内のほかの担当者に頼む場所を分けます。依頼先が分かれていても、作業内容を場所ごとに切り分ければ話は短く済みます。
「非公開にする」「終了を明記する」「応募ボタンだけ外す」のうち、どれを行うかを先に決めます。
依頼する場合は、該当ページのURLと職種名を添えて「この募集は終了したため、応募できない状態にしてほしい」と伝えれば足ります。
管理画面からログアウトした状態で、パソコンとスマートフォンの両方から表示を確認します。ブラウザのキャッシュで古い画面が表示されることもあるため、再読み込みしてから確かめます。
直すときの注意点
募集ページを直す際は、サイトの外とのつながりにも目を向けておくと、あとから別の問題が起きにくくなります。
- 求人媒体や外部サイトからリンクされているページを削除すると、リンク先が「ページが見つかりません」の表示になります。終了の案内を載せてページを残すか、採用情報のトップページへ転送する方法が安全です。
- 求人情報の構造化データ(JobPosting)を設定している場合、Google検索の求人表示に募集が残ることがあります。ページの更新とあわせて、構造化データの削除や掲載期限(validThrough)の修正が必要です。
- 非公開にしたページが検索結果から消えるまでには、数日から数週間かかることがあります。急ぐ場合は、Google Search Consoleの削除ツールで一時的に非表示にできます。
また、「いずれまた募集するので、ページは残しておきたい」という判断もよくあります。その場合は、募集中に見える要素を取り除いたうえで残します。
次の募集の前に決めておきたい3つのこと
募集を始めるときは準備に力が入る反面、終わるときは採用の話題そのものが社内から消えやすく、終了の作業は後回しになりがちです。
次の募集を出す前に、終わらせ方を決めておきましょう。
- 募集終了後の採用ページの扱い(非公開にするか、終了を明記して残すか)
- 終了を確認する担当者(求人媒体を止めた人が自社サイトも確認する、など)
- 終了作業を行うタイミング(応募締切日の翌営業日、など)
ルールは3行程度のメモで十分です。募集開始の手順書や制作会社への依頼文に書き添えておけば、担当者が変わっても引き継げます。
まとめ
終了した採用募集がサイトに残ると、会社としては締め切っていても、外からはいまも受け付けているように見えます。対応の中心になるのは、お知らせでの告知より、募集ページ本体の更新です。
- 募集ページを非公開にするか、終了を明記して応募ボタンを外す
- 募集が載っている場所と、更新できる人を場所ごとに確認する
- 次の募集の前に、終了時の対応と担当者を決めておく
一度、応募する側の目線で自社の採用ページを開いてみてください。終了した職種に押せる応募ボタンが残っていなければ、社内の認識とサイトの表示がそろった状態です。
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