期間限定のキャンペーンが終わり、受付も締め切ったのに、会社サイトには特設ページやバナーがそのまま残っている。小規模な会社のサイトでは、よく見られる状態です。
検索結果やブックマークからページを開いた人は、社内で共有された終了の連絡を知りません。画面に表示されている内容だけを見て、キャンペーンがいまも続いていると判断します。
本記事では、キャンペーン終了後のページを「残す」「閉じる」「差し替える」のどれで扱うかの判断基準と、終了時の対応手順、次回に向けて決めておきたいルールを整理します。
結論|終了したキャンペーンページは扱いを決め、入口まで整える
キャンペーン終了後のページは、次の3つのどれで扱うかを最初に決めます。
- 残す(終了を明示し、記録として公開を続ける)
- 閉じる(ページを非公開にし、入口のリンクも外す)
- 差し替える(同じURLを次の案内に使う)
どの扱いを選ぶ場合も、特設ページ本体だけでなく、バナーやメニューなどの入口まで確認します。対応の目的は、社内で「終了した」状態と、外から見える状態をそろえることです。
終了したキャンペーンが残っていると起きること
ページを開いた人がまず目にするのは、特典の見出しと申し込みボタンです。
お知らせ欄に終了の一文を載せていても、特設ページが募集中の表示のままであれば、閲覧者は「いまも受け付けている」と受け取ります。
小規模な会社のサイトでよく見られるのは、次のような状態です。
- 受付期間が過ぎているのに、特典の説明と申し込みボタンが残っている
- トップページのバナーが期間限定の表示のまま
- メニューやフッターから、終了した特設ページへ移動できる
- SNSでは終了を告知したが、サイトは更新していない
これは単なる更新漏れにとどまりません。閲覧者は社内の事情を知らないため、残っている案内を現在の案内として読みます。
その結果、受け付けられない申し込みや、終了した条件での問い合わせが届くようになります。
対応の手間が増えるだけでなく、情報が更新されていないサイトという印象を与えるおそれもあります。
担当者は「もう止めている」つもりでも、サイトを見た人は申し込もうとしている。このずれは、終了の手続きが社内では完了していても、公開画面では完了していないことから生まれます。
特典、イベント、割引など、「いつまでか」が価値の一部になっている案内ほど、終了後に同じ見た目で残っている影響は大きくなります。
残す・閉じる・差し替えるの判断基準
どの扱いが適しているかは、ページを今後どう使うかで決まります。
| 扱い | 向いているケース | 主な対応 |
|---|---|---|
| 残す | 実績として紹介したい、あとから参照される | 終了の表示、実施期間の明記、申し込みボタンの削除 |
| 閉じる | 今後見せる必要がない、誤った申し込みを確実に止めたい | ページの非公開、入口リンクの削除、URLの転送 |
| 差し替える | 同じURLを次の案内に使いたい | 文言・期間・ボタンのリンク先の更新 |
残す場合|終了していることを画面で伝える
実績として紹介したい場合や、過去の内容を参照されることがある場合は、ページを残す選択肢があります。このときは、ページを開いた時点で受付が終わっていると分かる状態にします。
ページ上部への終了の表示、実施期間の明記、申し込みボタンやフォームの削除が基本の対応です。
閉じる場合|ページ本体と入口をあわせて止める
今後見せる必要がない場合や、誤った申し込みを確実に止めたい場合は、ページを非公開にします。WordPressであれば、該当する投稿や固定ページを下書きに戻すか、公開状態を非公開に変更します。
ページを閉じると、そのURLを開いた人には「ページが見つかりません」と表示されます。
チラシやメールでURLを配布していた場合は、トップページや関連するサービスページへ転送する設定も検討しておきましょう。
URLの転送(リダイレクト)は、WordPressのプラグインやサーバーの設定で行えます。自社での設定が難しい場合は、サイトの管理担当者や制作会社に依頼すると確実です。
差し替える場合|終了した条件を残さない
同じURLを次のキャンペーンや通常の案内に使う場合は、文言、期間、ボタンのリンク先をすべて更新します。一部だけを書き換えると、古い条件と新しい条件が混在し、かえって誤解を招きます。
キャンペーン終了後の対応手順
キャンペーンの情報は、特設ページ以外の場所にも残っていることがあります。
一か所を直しても、別の入口から古い情報にたどり着ける状態では、対応は完了していません。まずは次の場所を確認します。
- トップページのバナーやスライダー
- グローバルメニュー、サイドバー、フッターのリンク
- お知らせ一覧にある開始時の告知記事
- メールマガジンやチラシに掲載したURL
- SNSの固定投稿やプロフィールのリンク
確認する場所を把握したら、次の流れで対応を進めます。
終了したキャンペーン名と、関連するURL・掲載場所を一覧にします。上記の入口をひとつずつ開き、キャンペーンの情報が残っている場所を書き出します。
特設ページを残す、閉じる、差し替えるのどれにするかを決めます。判断に迷う場合は、誤った申し込みを止めることを優先します。
決めた扱いに沿ってページを更新し、バナーやメニューのリンクも外します。申し込みフォームを外部のツールで作成している場合は、フォーム側の受付も停止します。
ログインしていない状態やスマートフォンでサイトを開き、終了したキャンペーンに申し込める入口が残っていないかを確かめます。
自社で管理画面を操作できない場合は、無理に触る必要はありません。
残っているURLと終了したキャンペーン名をまとめ、「キャンペーンが終了したため、申し込めない状態にしてほしい」「入口のリンクを外してほしい」と更新担当者へ依頼すれば十分です。
依頼の目的を一つに絞ると、やり取りも短く済みます。
対応するときの注意点
終了対応は小さな作業ですが、見落としがあると効果が半減します。特に次の点に気をつけましょう。
- 終了の表示だけを追加し、申し込みボタンやフォームを残したままにしない
- キャッシュ系のプラグインを使っている場合は、更新後にキャッシュを削除する
- 外部の予約・申し込みツールを使っている場合は、ツール側の受付期間も確認する
- 次回の企画までまとめて進めようとせず、まず終了対応を完了させる
「同じような企画をまた行うから、ページはそのままにしておく」という判断自体は問題ありません。残すのであれば、現在は受け付けていないことが画面から分かる状態にしておくことが前提です。
ページの保管と、受付中の表示は分けて考えます。
次の期間限定キャンペーンの前に決めておくこと
キャンペーンの開始時は準備に力が入りますが、終了時にはキャンペーンが社内の話題から外れやすくなります。一度直しても、次のキャンペーンで同じ残り方を繰り返しやすいのはこのためです。
次の期間限定の案内を出す前に、終わり方を決めておきます。
- 終了後のページの扱い
-
終了表示にする、非公開にする、差し替えるのどれにするかを、開始の時点で決めておきます。
- 入口を止める担当者
-
バナーやメニューのリンクを誰が外すかを決めます。担当が曖昧なままだと、誰も手を付けない状態になりがちです。
- 公開画面の確認者と時期
-
お知らせやSNSで終了を告知したあと、サイト側を誰が、いつ確認するかを決めます。
ルールは長いものである必要はありません。企画書や社内の告知文に「終了後の対応」の欄を一つ設けておくだけでも、同じ残り方を防ぎやすくなります。
よくある質問
キャンペーン終了後のページについて、よく寄せられる疑問をまとめました。
まとめ
キャンペーン終了後のページが開いたままだと、閲覧者にはいまも受付中のように見えます。対応の中心は、開始時の準備ではなく、終了後の扱いにあります。
終了したページは「残す・閉じる・差し替える」のどれかに決め、特設ページ本体とあわせてバナーやメニューなどの入口も整えます。次のキャンペーンの前に終わり方を決めておくと、同じ状態を繰り返しにくくなります。
まずは一度、申し込む側の目線で自社サイトを開いてみてください。終了したはずのキャンペーンに、いまも押せる申し込みボタンが残っていないかを確かめることが、最初の一歩です。
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