ホームページはある。会社のブログ欄もある。なのに、最後の更新が半年前のまま、ということは珍しくありません。
「更新しなきゃ」は分かっています。ネタを探して、下書きを開いて、そこで手が止まる。問い合わせはすぐ増えない。このまま自分で続けてよいのか、誰かに頼むのか、それとも一旦置くのか。
判断がつかないあいだに、また一週間が過ぎます。
検索すると、「体制を作れ」「外注しろ」と書かれたページが並びます。この記事は、その手前で止まっている現場の話です。
自分でやると続かない・成果が見えない
更新作業は、本業の合間に入ります。
営業、納品、経理、現場。締め切りのある仕事のあいだに、管理画面を開く。写真を選ぶ。何を書けば会社のブログになるのかを考える。公開前に文言を直す。
それだけで、半日が消えることがあります。
しかも、毎回ゼロに戻ります。前回なにを出したか、次に何を出せばよいのか。ネタを探すところで止まる。季節の話題、お知らせ、事例。
候補は浮かぶのに、「これを出してよいのか」で止まる。会社のブログだと、個人の感想では済みません。書いて公開して、問い合わせは来ない。数字の変化も見えない。
「このまま続けてよいか」が、次の一篇より先に来ます。
迷っているあいだは書きません。書かないから、続けてよいかの判断材料も増えません。成果が見えないのは、まだ本数が足りないせいかもしれません。足りないのは、やる気が削れたあとに残る空白です。
空白のまま週が重なると、放置に見えます。本人からすると、放置するつもりはなかった、ということが多いです。
管理画面を触ること自体が重い、という止まり方もあります。レイアウトが崩れたら戻せない。公開ボタンの先が怖い。更新できない、という感覚は、技術が足りないというより、壊したあとの復旧先がない、という不安に近いです。
これまで講座を開講して何度も見たのは、やり方は分かったあとに現場へ戻って、そこで止まる人です。
更新しなきゃ、は分かっている。管理画面も開ける。次の一文で時間が消える。公開しても、思った反応はない。続けてよいか分からないまま、また来週になる。頼める人もおらず、誰を雇えばいいかも分からない。完全に手が止まる。
個人の発信で起きたことが、小さい会社のホームページとブログでも、同じ形で起きます。やる気のあとに残るのは、空白です。
担当がおらず頼めない
公開までは、制作会社がいました。完成したホームページを納品されて、そこで一度、手が離れます。公開後のお知らせ、事例、採用、会社ブログ。それを見る人が、社内に残っていない、という現場があります。
従業員が少なく、デジタルだけを見る枠がありません。パソコンが得意そうな人、若い人、事務の人。更新が誰かの本業の上に乗っかります。その人にも締め切りのある仕事があります。
ホームページの更新は、緊急性が低い仕事として後回しになります。怠けではありません。片手間の構造です。
社長自身が書くしかない、と思っている場合もあります。頭の中にあるのは、現場の言葉、顧客の反応、いま出してよい話といけない話。それを渡せる相手が、社内の役職としていない。
頼もうとすると、説明から始めなければならず、自分で書いたほうが早い、となる。早い、と思って開いた画面で、またネタ切れになります。
「窓口を一人決めろ」と書かれたページは多いです。その一人のカレンダーに、更新の枠がない現場では、決めた瞬間から空欄のままです。頼めない、は人手が足りない、というより、渡す先がない、という状態です。
成功体験がなく、誰を雇えばいいかわからない
外に出そうとすると、肩書きが増えます。更新代行、ブログ代行、ライター、運用、制作会社の保守。料金や相場を検索すると、数字は出てきます。ただし、自社で一度うまくいった型がないので、その数字を置く場所がありません。
高い人に頼んで、自社と合わなかった話を聞きます。安い人に頼んで、自社のことが書けなかった話も聞きます。
成功した型がないと、見積の項目を見ても、何が足りて何が多いかが分かりません。比較の軸がないまま、依頼も採用も先延ばしになります。
「誰を雇えばいいかわからない」は、情報不足というより、成功体験がないせいで選べない、という止まり方です。
選べないあいだも、ホームページは古いまま残ります。営業時間やサービスが現場と違う。お知らせが半年前。会社ブログの最終更新だけが、止まっていることを知らせます。
ここには料金の表を置きません。相場の高低で次の一手を決める話ではないからです。
おわりに
手が止まっているのは、やる気の問題だけではありません。
自分でやると続かず、成果も見えない。担当がおらず、人に頼めない。成功体験がなく、誰を雇えばいいかわからない。三つが重なった状態です。
もし、「自分のことだ」と認識するような状態であれば、一度、今の体制を見直してみましょう。
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