会社サイトのスタッフ紹介ページに、すでに退職した方の顔写真や肩書きが掲載されたままになっていることがあります。社内では退職の手続きが完了していても、公開されている紹介ページだけが以前の体制のまま残っているケースです。
こうした状態は、従業員数が少なく、サイト更新の担当者が決まっていない小規模な会社や店舗、士業事務所、教室などで起こりやすい傾向があります。
新しい写真を用意できないことに加え、「誰を現在のメンバーとして掲載するか」が決まっていないために、削除・継続・差し替えの判断が混ざり、修正を先送りにしてしまうことが多いためです。
本記事では、退職した方の紹介が残っている場合に起こりやすい問題、修正前に決めておきたい対応方針、修正後に確認しておきたい範囲を順に整理します。
結論|退職者の掲載は3つの対応に分けて考える
スタッフ紹介の修正は、ページ全体を作り直す作業として考える必要はありません。
掲載されている方を一人ずつ、「外す」「経歴として残す」「在籍者に差し替える」のいずれかに振り分けることから始めると、判断を進めやすくなります。
- 外す(一覧と個別ページから掲載を取り下げる)
- 経歴として残す(創業メンバーや元スタッフとして区別して掲載する)
- 在籍者に差し替える(同じ役割の枠を現在の担当者に引き継ぐ)
振り分けが済んだら、スタッフ紹介の本体だけでなく、顔写真や名前が掲載されているほかの枠や、会社案内などサイト外の資料まで確認します。
紹介ページの一部だけを直しても、別の場所に同じ情報が残っていれば、読み手には「まだ在籍している」と受け取られやすいためです。
退職した人の紹介が残ると起きやすいこと
スタッフ紹介は、その会社の「現在の体制」を示す情報として読まれます。
訪問者は社内の人事情報を知らないため、掲載されている写真と名前を、そのまま現在相談できる相手として受け取ります。
実際の会社サイトでよく見られるのは、次のような状態です。
- 数年前に退職した方の写真が、一覧の先頭に掲載されている
- 肩書きや担当業務が、在籍当時のまま残っている
- 個別のプロフィールページが、検索結果やブックマークから開ける
- 採用ページや会社案内PDFにも、同じ写真が使われている
- 現在の中心メンバーの紹介がない、または「準備中」のままになっている
このような状態が続くと、退職した方を指名した問い合わせが届く、紹介を受けたお客様が退職者の名前を挙げて連絡してくる、会社の規模感や雰囲気が実態と異なって伝わる、といった食い違いが起こります。
また、退職した本人にとっても、退職後に顔写真と氏名が公開され続けることは望ましくない場合があります。
「更新が少し遅れているだけ」と考えがちですが、訪問者にとって掲載情報は会社の公式な案内です。悪意がなくても、公開情報と実態がずれている期間が長いほど、問い合わせ対応の手間や信頼面への影響は大きくなります。
対応方針を決める|3つの分け方と判断の目安
修正に入る前に、掲載中の方を次の基準で振り分けます。
| 分け方 | 向いているケース | 掲載の仕方 |
|---|---|---|
| 外す | 退職済みで、掲載を続ける理由がない | 一覧・個別ページ・写真枠から取り下げる |
| 経歴として残す | 創業者・顧問・元スタッフとして掲載する合意がある | 現職と区別できる表記で、沿革や経歴の欄に移す |
| 在籍者に差し替える | 同じ役割の枠を現在の担当者に引き継ぐ | 写真・肩書き・担当業務を現在の内容に更新する |
すべてを一度に整理する必要はありません。まずは、問い合わせや来店時に名前が挙がりやすい2〜3人から振り分けます。
退職から時間が経っているのに一覧の上位に残っている方は、「外す」から検討すると判断しやすくなります。
「経歴として残す」場合は本人の合意と表記をそろえる
経歴として残す場合は、本人の合意を得たうえで、在籍中と誤解されない表記にすることが前提です。
氏名や役職の下に「〇年〜〇年在籍」「創業メンバー」など、現職と区別できる一文を添えます。
合意が得られない場合や、連絡がつかず確認できない場合は、「外す」または「在籍者に差し替える」で対応する方が安全です。
ここまで振り分けができれば、スタッフ紹介を全面的に作り直す必要性は小さくなります。
いま起きているずれが、退職者が残っていることなのか、現在のメンバーの紹介が足りないことなのか、経歴としての扱いが曖昧なことなのかも、あわせて整理できます。
修正の手順|紹介ページから社外資料まで順に確認する
振り分けが決まったら、次の順序で修正と確認を進めます。
一覧から外す方は、個別のプロフィールページも同じ扱いにします。検索結果や古いリンクから個別ページが開けることがあるため、一覧だけを削除して個別ページが残る状態は避けます。
差し替える方は、肩書きと担当業務を、社内で現在使っている呼び方に合わせます。
トップページのメンバー紹介枠、会社概要の写真、ブログの著者欄、フッターの紹介文など、紹介ページ以外にも写真や名前が使われていないかを確認します。
同じ写真を使い回している枠は、紹介ページと合わせて修正します。差し替えの準備が整わない場合は、その枠をいったん非表示にすることも選択肢です。
会社案内のPDF、提案資料、採用媒体の自社ページ、SNSのプロフィールなどにも、同じ情報が残っていることがあります。
すべてを同時に直す必要はなく、次に配布・公開する予定のものから順に、修正後のサイトの内容に合わせていきます。
自社でサイトを編集できない場合は、制作会社や担当者に「この3名は掲載を取り下げる、この1名は経歴表記に変更する、トップページの写真枠も同じ内容にそろえる」といった形で、振り分けの結果をそのまま伝えると作業が進みやすくなります。
修正するときの注意点
修正作業では、次の点に注意してください。
- 写真の撮り直しが間に合わない場合は、「準備中」の枠を並べるより、掲載人数をいったん減らす方が誤解を招きにくくなります
- 削除したページへのリンクが、サイト内のほかのページに残っていないかを確認します
- 個別ページを非公開にしたあとも、検索結果にはしばらく古い情報が表示されることがあります
- 退職した本人から掲載の取り下げを求められた場合は、優先して対応します
自社サイトのページであれば、Google Search Consoleの削除ツールを使って、検索結果からの一時的な非表示を申請する方法もあります。ページそのものを非公開にしたうえで利用するのが基本です。
よくある質問
スタッフ紹介の見直しについて、よく寄せられる疑問をまとめます。
まとめ
スタッフ紹介に退職した方が残ってしまう原因の多くは、社内の手続きと公開情報の更新が連動していないことにあります。
修正の流れを整理すると、次のとおりです。
- 掲載中の方を「外す」「経歴として残す」「在籍者に差し替える」に振り分ける
- 経歴として残す場合は、本人の合意と現職と区別できる表記をそろえる
- 一覧と個別ページ、顔写真が出るほかの枠、サイト外の資料の順に確認する
まずは、いま一覧の先頭に掲載されている方が現在も在籍しているかを確認するところから始めてください。
外す方、差し替える方、経歴として残す合意がある方が分かれていれば、スタッフ紹介は現在の会社の体制を正しく伝えるページに戻せます。
アドメディアでは、会社サイトのスタッフ紹介をはじめとするページの文言や構成の見直しについてもご相談を承っています。自社での更新が難しい場合は、お気軽にお問い合わせください。
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