会社サイトには「お知らせ」の欄と「採用情報」のページが用意されていることが一般的です。
ところが、採用の募集が始まったときに「どちらに書けばよいのか」で手が止まり、募集が終わったあとも「どこを直せばよいのか」で止まってしまう現場は少なくありません。
お知らせの更新が滞る原因は、書く時間が取れないことだけではありません。お知らせに載せるものと、採用情報に載せるものの線引きが、最初から決まっていないことが大きな要因になっています。
この記事では、会社サイトにおける「お知らせ」と「採用情報」の役割の違いと、更新に困らないための使い分けの考え方を解説します。
外注先の選び方や料金の話ではなく、サイトを直す前に決めておきたい「情報の置き場」の話です。
結論|お知らせは日付の連絡、採用情報は募集のページ
先に結論をお伝えします。会社サイトでは、日付で変わる連絡はお知らせに、募集の本体は採用情報のページに置く、と決めておくことが基本です。
お知らせは「いまどうなっているか」を伝える連絡の欄、採用情報は「いま募集しているか」を示す募集の置き場です。この二つが分かれていると、更新のたびに直す場所が一つに決まり、作業が小さくなります。
それぞれの役割を整理すると、次のようになります。
| 項目 | お知らせ | 採用情報 |
|---|---|---|
| 役割 | 日付のある連絡 | 募集の置き場 |
| 載せる内容 | 休業、営業時間の変更、イベント、納品の案内、募集開始や終了の告知 | 職種、勤務条件、応募方法、現在の募集状況 |
| 読者が知りたいこと | いまどうなっているか | いま募集しているか、条件は何か |
| 更新の頻度 | 出来事があるたび | 募集状況が変わったとき |
難しいルールを決める必要はありません。「日付で変わる連絡か、募集の本体か」という一つの基準だけで、ほとんどの情報は置き場が決まります。
理由|置き場を分けると更新が楽になる3つの理由
お知らせと採用情報を分けておくと、なぜ更新の負担が減るのでしょうか。理由は大きく三つあります。
理由1|読者が取りに来る情報が違うから
お知らせを読む人は、「いまどうなっているか」を確認しに来ています。採用情報を読む人は、「いま募集しているか」「条件は何か」を確認しに来ています。
求めている情報が違うため、同じ欄に混ぜると、どちらの読者にとっても探しにくいページになります。
理由2|混ざると「いまの状態」が分からなくなるから
採用もイベントもすべてお知らせに載せている会社は少なくありません。
管理画面が一つで済むという利点はあります。しかし、一覧を開いただけでは、募集中なのか、終わったイベントなのかが判別しにくくなります。
古いお知らせは、読者には「いまの連絡」として読まれます。半年前の募集告知が一覧に残っていれば、いまも募集していると受け取られてしまいます。
理由3|直す場所が決まっていないと手が止まるから
「お知らせが古い」と分かっていても、どの欄に何を置くかが決まっていないと、採用を触ればお知らせも触ることになり、両方を一度に直そうとして手が止まります。
置き場が決まっていれば、今日直すのはお知らせの日付か、採用ページの募集状態か、どちらか一方で済むことがほとんどです。
具体例|募集の開始と終了で起こりやすい直し漏れ
使い分けが決まっていないときに、実際にどのような問題が起こるのか。募集の開始と終了の場面で見ていきます。
募集開始時|お知らせに一行書いただけで止まる
募集を始めるとき、お知らせに「採用を開始しました」と書くだけで終わってしまうケースがあります。お知らせの一覧には載りますが、採用ページは前回の募集のまま、あるいは空のままです。
募集終了時|お知らせだけ直して採用ページが開いたまま
終了時も同じです。お知らせに「募集は終了しました」と一報を出しても、採用ページがそのままでは意味がありません。検索から直接採用ページに入った人は、お知らせを読んでいないからです。
終了したはずの募集が、いまも開いている状態になります。
募集の開始・終了時に行う更新の流れ
置き場が決まっていれば、更新の手順は次のように単純になります。
職種、条件、応募方法を最新の内容に直します。終了時は「現在募集は行っておりません」と明記します。募集の本体はここが唯一の置き場です。
「募集を開始しました」「募集を終了しました」という日付付きの連絡を出し、採用ページへのリンクを添えます。条件の詳細はお知らせには書きません。
お知らせの一覧と採用ページを実際に開き、内容が食い違っていないかを確認します。ここまで行えば、直し漏れはほぼ防げます。
注意点|使い分けを決めるときに気をつけたいこと
置き場を分ける方針を決めたあとも、運用のなかでつまずきやすい点があります。次の点には注意してください。
- 募集がない時期でも、採用ページを空のまま放置しない。「現在募集していません」と明記しておく
- お知らせに募集条件の詳細を書かない。条件が二か所にあると、片方だけ古くなる
- 終了した募集のお知らせを削除する必要はないが、採用ページ側の状態を必ず合わせる
- 担当者が複数いる場合は、「どちらに何を書くか」の基準を共有しておく
特に多いのが、募集が終わったあとも、お知らせと採用ページの両方に古い文言が残っている状態です。直す意思はあるのに、どこから手をつけるかが決まっていないために放置されてしまいます。
文章の上手さより先に、置き場を決めておくことが、更新を続けるための土台になります。
サイトの構造上、採用ページを独立して用意できない場合は、お知らせのなかに「採用」というカテゴリーを設け、募集状況を示す固定の記事を一つ置く方法もあります。この場合も、募集の本体はその記事一つに集約し、他のお知らせには詳細を書かないようにします。
よくある質問|お知らせと採用情報の使い分け
使い分けを決める際に、よくいただく質問をまとめました。
まとめ|直す前に、会社サイトの置き場を決めておく
この記事の要点を整理します。
- お知らせは日付のある連絡、採用情報は募集の置き場という役割の違いがある
- 募集の開始も終了も、お知らせの一行だけでは足りない。採用ページ側の状態を合わせる
- 置き場が決まっていれば、更新のたびに直す場所は一つで済む
- 文章の上手さより先に、どこに何を置くかを決めておくことが更新を続ける土台になる
古いお知らせを開いたとき、そこに募集が混ざっていないか。採用ページを開いたとき、終了が反映されているか。使い分けができているかどうかは、この二つの画面を見比べるだけで確認できます。
会社サイトの構成やお知らせの運用ルールについて、自社だけで判断が難しい場合は、アドメディアでもご相談を承っています。
サイトを直す前の「置き場の整理」からお手伝いしますので、必要に応じてご活用ください。
アドメディアでは、Webサイト制作、広告運用、コンテンツ制作、AI活用支援などを行っています。事業に合ったWeb集客の仕組みづくりをご検討の方は、公式サイトよりお問い合わせください。